キャッシュフロー(資金繰り)というのは、
お金の流れもしくはその結果としての資金の増減のことをいいます。

このキャッシュフローというのは、
事業をしていてお金がいくら増えたのかという話で、
これまでの業績評価の中心だった利益の計算よりはずっと単純で解りやすい話です。




経理の世界には、
「会計は意見を表し、現金は真実を表す」という格言があります。

Sca0173 

会計制度は普遍的なものではありません。
会計上の利益は一定のルール内で操作が可能ですが、
キャッシュフローは、手品でもしない限り誤魔化しようがありません。

どんな高邁な経営理論を持ち出そうと、事業活動というのは所詮はお金儲けなのです。

赤字会社でも資金が続く限りは倒産しませんが、
いくら利益を上げている企業でも、資金繰りに失敗したらつぶれてしまいます。
ちょっと乱暴な言い方をすれば、
決算書の利益など、机上の数字に過ぎないといえます。

しかしこれまでの会計では、利益が中心で、
キャッシュフローは付け足しのように扱われてきました。
 
でも本来、企業の目的は投資家から預かった資金を増やすこと、つまりキャッシュフローを生み出すことであるはずです。

そして、この利益とキャッシュフローの違いというのは、実現するタイミングだけの話で、
長期的に見れば必ず一致するはずだったのです。

ところが右肩上がりの経済が終焉を迎えた今、
投資は必ずしも将来の収益をもたらすとは限らなくなりました。

100億円借金して立派な工場を建てても、
見込み通りに製品が売れないことなどよくある話です。


近年、会計の力点がキャッシュフローへとシフトしてきた理由は、
損益計算で経営をミスリードしてきたことの反省であるかもしれません。