皆さんはハンコをいくつ持っていますか?

宅配便や書留の受け取り、
町内の回覧版や、
あるいは会社で伝票を切ったり、始末書を書かされたり…
と、公私にわたって色々な場面で必要になるのがハンコ。

ある統計によると、
サラリーマン1人当たりのハンコ所有数はナンと8本
日本は世界に例を見ないハンコ社会なのです。

  

役所でも、法務局に出す登記申請書類などは、
それによって不動産の所有権が移転したり、
会社の役員に就任したり、
いわば重要な権利や義務に影響するため、
厳密な本人確認が求められます。

そのため、実印を押して印鑑証明書をつけて…
本人の意思による行為であることの裏づけをとります。


ところが、
我々税理士がふだんお付き合いしている税務署という役所は、
ワリとそういうことに無頓着なところです。

他人に成りすまして税金の申告をするなんてことがあまりないためか、
申告書を提出するときでも、
本人自身の意思でハンコを押したかどうかなんて確認しません。
つまり、すべて三文判でOKなのです。

そして、たいていの税理士はお客さんのハンコを預かっています。
もちろん深い信頼関係があればこそなのですが、
あまりそれに甘えすぎるのも危険だといつも思っています。