今どき、わざわざ「電子メール」なんて言わないでもいいんでしょうが、
そのメールの話です。

このIT時代に、もうメールのない生活は考えられませんね。


私が最初に買ったパソコンは”Windows98”。

その前に”Windows95”というのがあって、
その改良版のマシーンが出たというので買った記憶があります。

あの頃はまだ、
電話回線を使ってインターネットの設定をしていた時代でした。
それがなかなかつながらずに、取扱い説明書と首っぴきで夜中まで孤軍奮闘。


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あれから早いもので、もう10年になります。

今では複数のメルアドを持ち、
自宅でも事務所でも、朝起きてから夜寝るまで、
何度も何度もメールを開ける毎日。

メールアカウントはメモリースティックに落として持ち歩いているので、
出先でパソコンを借りてチェックすることも可能です。

数年前だと、考えられないことですね。


でも、ほとんどのメールは読みもしないでそのままゴミ箱行き。

仕事や友人からのメールはしばらく残しておきますが、
そのうちにほとんど削除してしまいます。

ところが、たまにどういうわけか、幸運にも、
削除されずに残っているメールがあります。

そうして何年もそのまま置いてあると、
なかなか削除しにくいものです。


私のパソコンには、
亡くなった人からのメールが数本残っています。

これはさすがに処分できないですね。

肉筆でなくても、
親しい人なら、文章のクセが分かります。

天国からのメッセージだと思って、
ときどき顔を思い浮かべては読み返しています。

無機質なメールに「魂」がこもっているようで、
実に不思議な感覚です。