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9月 4日(土): 分去れの道

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投稿者: admin
数ヶ月前に、大学時代の友達数人と食事をしました。


近況報告やら、昔の思い出話やらで、
オレ、オマエに戻って、楽しい時間を過ごしました。

みんな学生時代は司法試験の勉強をしていた仲間です。
でも、最終的にその夢がかなったのは数人。
あとの連中も、今ではそれぞれの分野で頑張っています。

そんなときはいつも、
みんなの元気な姿に安心しながら、
いっぽうで、自分はこれでよかったのかなと自問しつつ、
複雑な思いで、帰りの電車に乗っています。


私はかねがね、
人生というのは山登りみたいなものだと思っています。

若い頃に、それぞれ目標とする山を決めて、
その頂上を目指して登っていきます。

麓にいるときは同じヒヨッコ。

それがこの年になると、みんなそれぞれの山の八合目あたりまで来ていて、
お互いの間には深い谷が広がっています。

今さら、引き返してやり直すことはできません。


私も思い返せば、これまで、
さまざまな人生の岐路がありました。

進学、受験、就職、結婚、転職。。。
その都度悩んで、どちらかの道を選んできました。
そして、その延長線上に今の自分があります。

友達が登っている、あるいはほとんど登りきった山を遠望しながら、
どっちの人生がよかったかな。。。

あのとき、あっちの道を選んでいたら、
今ごろ、どこでどうしていただろう、
なんて、考えることがありますね。

皆さんはどうでしょうか。


という前フリをしておいて、こんな話です。


何年か前の歌会始で、皇后陛下が、

「かの時に 我がとらざりし 分去れの片への道は いづこ行きけむ」

と、詠まれたことがありました。

ドキっとしましたね。

これは、
中山道と北国街道の分岐点である追分宿で詠まれた歌とされていますが、
真意は絶対に違うはずです。

はじめて民間から皇太子妃になられて、
どれほど大変な思いをされてきたことか。

あんな雲上人でもやはり、生身の人間。
「やめとけば よかったわ」
なんて、思われることも一度や二度はあったのでしょうね。

でも、そんな心の内は誰にも打ち明けられない。

あの美しかった方が、あれだけ老けてしまわれたことを見ても、
そのご苦労は察するに余りあります。

こんな歌をサラっと公表される皇后さまの勇気に痛く心をうたれるとともに、
今さらながら、過ぎ去った時間の重さにため息が出てしまいます。


そんな高貴な人生とは比ぶべくもありませんが。。。

私には、この道がベストだった、

ひと息ついて、また頑張ろう。。。

なんてことを、いつもほろ酔いの電車で考えています。

8月25日(水): 『永遠のゼロ』

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投稿者: admin
今年の夏は、よく本を読みました。

そのなかでいちばん感動したのが『永遠のゼロ』。

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文庫本で600ページ弱の長編ですが、
読んでいくうちにグイグイ引かれて、
あっという間に読了してしまいました。

そして、衝撃のラストシーンには、思わず目頭が熱くなりました。


終戦記念日の前後は、
書店に戦争モノが並びます。

特設コーナーに平積みしてあった1冊を、
たまたま手にしてパラパラ開いたのが、
この本との出合い。


自分を幼い頃から可愛がってくれた人が、
実は本当の祖父ではなかった。

そして、本当の祖父は、
終戦の数日前に、特攻隊員として南西沖に散華していた。

若くして戦争未亡人となった祖母は、
遺児(自分の母)を連れて、今の祖父と再婚。
その後、平穏に幸せな人生をまっとうした。


こんなショッキングな事実を知った主人公が、
かつての戦友を訪ね歩いて、
本当の祖父のことを調べ始めるところから、
この物語はスタートします。

そして、元戦友たちの話から浮かびあがってくる祖父の姿は、
主人公が予想もしないものでした。

誰もが一目置くような凄腕の飛行機乗りでありながら、
妻子のために生き残ることに執着する零戦パイロット。

そして『臆病者』という不名誉なレッテルを貼られたその祖父が、最後に選んだ道は。。。


そこには、驚愕のクライマックスが待ち受けています。

「人は何のために生きるのか」という根源的なテーマを改めて考えさせられる本でした。


戦友たちの祖父に対する評価はさまざまで、これを順番に聞き取っていくうちにひとつの人間像を浮かびあがらせていくというストーリー展開は見事ですね。

しかも、あちこちに巧みに伏線を散りばめながら。。。



お勧めです。

読むなら、一気に読んで下さいね。

8月 6日(金): 漢字は難しい。。。

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投稿者: admin
昨日の夜、事務所を出ようとしたら、
あるお客さん(Aさん)から電話がかかってきました。

私が作った源泉徴収票をよく見たら、
息子さんのお嫁さんの名前の漢字が違っているというのです。

名前を間違えるなんて、あってはならない基本的なミスなので、
「えっ!それは申し訳ありません」
と、ひとまず詫びて、
「で、何と書かれてました?」と私。

Aさん「レイコという名前なんですけど、
先生が書いたはったのは、ヤマに、テンにマかな・・・」

私「エッ? ヤマにテンにマ?」

A「漢数字のハチのテッペンをくっつけるとヤマになるでしょ。
そのヤマの下にテン書いて、その下にカタカナのマ」

皆さん分かりますか?

これって「令」という漢字を説明しておられたのです。

「命令」の「令」と説明してくれたらイッパツで分かるんですが、
電話で漢字を説明するって難しいですね。


「で、正しい漢字はね、ネ書いてシですわ・・・」

これは分かりました。
「シ」というのは、ひらかなの「し」のこと。

つまり「礼」ですね。

これも「礼儀」の「礼」と言えばすぐ分かるんですが。。。


いや~漢字は難しい。





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投稿者: admin
毎日 厳しい暑さが続いています


この夏、すでに何人かの方から暑中見舞いのハガキを頂いていますが、
まだ、返信できていません。

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ということで、この場をお借りして、「暑中お見舞い申し上げます」

考えてみれば、
私は、生まれてこのかた、
暑中見舞いというものを出したことがありません

そこで、モノの本を調べてみたら、
暑中見舞いというのは、
「暑中に知人などへ安否を尋ねるために出した手紙のこと。または、知人の家へ訪ねに行くこと。」
とあります。


なるほど、そうか。。。

昔は、相手の健康を気遣って、わざわざ訪問してたんですね。
冷えたスイカでも持って。。。


もう忘れてしまいましたが、漱石か鴎外の小説に、そんなシーンがあったような気がします。

想像するに、こんな光景です。

 セミの声も喧しい中、
 麻のスーツにパナマ帽をかぶった紳士が、
 風呂敷包みを携えて、
 生け垣をくぐって、玄関から入ってきます。

 鼻の下にはヒゲをたくわえて、
 ステッキなんぞを持っていたら、小道具としてはもう充分。

 玄関口には、なぜだか黒電話と金魚鉢。

 廊下を通って案内された座敷の障子は開け放されたままで、
 どこからか、蚊取り線香の香りが。。。

 そして、縁側には風鈴がぶら下がっていて、
 ゆったりと、ウチワで客に涼をとる。


向田邦子のドラマにでも出てきそうな場面ですが、
持参した風呂敷包みを解きながら、
「暑中お見舞い・・・」とやれば、
もうこれが、日本の夏ですね。


 そこで、主(あるじ)が「オーイ!」と手をたたくと、
 単衣姿のご内儀が、
 井戸水で冷やしたお絞りと、冷や酒なんかをお盆に載せて現れる。


 

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 グゥ~イ!。。。と、まあ一杯。

 火照ったカラダにしみわたる。

 まあ一杯。。。

 注しつ注されつ。。。

 ほどよい加減になった時分には、
 真夏の太陽も、いつしか傾きかけて。。。。

 いいコンコロモチ。。。。


でも、こんなこと、
毎日してたんじゃ~ 身が持たないな。



そんな思いを馳せながら、
表も裏もパソコンで印刷された”かもめーるハガキ”を眺めています。

ハ~ なんと軽いこと。


でも、イマ風でこれもいいか。。。

懸賞もあるし。。。

7月22日(木): クールビズ考

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投稿者: admin
梅雨明けの後は、連日猛暑が続いています。

天気予報を見ていても、晴れマークが並び、
最高気温はというと、気が遠くなるような数字ばかり。

でも、こんな時季でも、
私はいつもネクタイを締めて、スーツを着ています。

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アホちゃうか。。。

アホで結構です。。。


世の中、ネコも杓子もクールビズ。


私みたいなのは時代錯誤なんでしょうが、
こんな変わり者がひとりくらいいてもいいでしょう。

そりゃ~私だって、暑いに決まってますよ。

できることなら、ハダカで寝そべっていたい。


でもね、私たちの世代は、
若い頃に勤めていた会社の先輩諸氏から、
「真夏でもスーツにネクタイをキリリと締めて、涼しい顔をしているのがオトコの美学!」なんて教えられて育ってきました。

だから今でも、上着を身につけないと仕事モードになれないのです。

ところが近ごろは、税務署に行っても、
「クールビズにご協力下さい」と貼り紙がしてあります。

そして、当局との会議に出席すると、無理やりネクタイを外すように言われます。

でも、あれってヘンだと思いませんか。

そもそもクールビズというのは、
地球温暖化防止のため、過剰な冷房を控える代わりに、
「ネクタイをしなくても失礼ではない」という風土作りが目的だったはずです。

だいたい、服装なんて、強制するものではないでしょう。

私は他の人がネクタイをしないのはいっこうに構いませんが、私のように暑くてもガマンしてスーツを着るのが好きな人間は放っておいてほしいのです。

今日もこれから税務署との会議です。

もちろんネクタイして出かけますが、
またイヤな顔されるかな。。。。

7月12日(月): 国民性あれこれ

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投稿者: admin
昨夜は、
夜中に参議院選挙の開票速報がひと段落した後は、ワールドカップ決勝を見ていて、
ほとんど眠る時間がありませんでした。

今回のワールドカップで、
日本が予選リーグを勝ち抜いたのは快挙でしたね。

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しかし、白熱した決勝トーナメントの攻防を見ていると、
残念ながら、まだまだレベルの違いを感じます。

いや~ でも、この1ヶ月、
しっかりと楽しませてもらいました。

次はまた4年後です。



ということで、
ちょっと寝不足の月曜日です。


参院選は、
おおかたの予想通り、民主党の惨敗でしたね。

やはり、菅首相の消費税発言が影響したのかもしれません。
マニフェストを読んでも、この国の将来像が見えてこないと、識者は切り捨てます。

朝からネットを眺めていても、そんな論調ばかり。

敗者を苛むというのは、好きではありませんが、
民主党への期待が大きかった分、失望も大きかったのでしょう。

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でも私は、この選挙結果について、少し違うことを考えています。


われわれ日本人というのは、
何ごとにおいても、
性急に結果を求めすぎる国民なのではないかと。。。

思い返せば、小泉さん以降、
1年も持たないで、次々と国の最高権力者が入れ替わっているわけですが、
こんな国は世界中を見渡せど、どこにもありません。

ここ数年、長引く不況の出口が見えないという経済状況は変わりませんが、
一人ひとりの首相を思い返しても、
取り立てて大きな失政があったというワケでもないのです。


あのサッカー日本代表の岡田監督だって、
南アフリカに乗り込むまでは、
さんざんこき下ろされていましたね。

プロ野球の監督しかり。


われわれ日本人というのは、
もうちょっと腰を据えて、
じっくりと成果が出るのを待つということができないのでしょうか。


マスコミにも責任があります。

政権与党のアラ探しばかりで、
長期的ビジョンを持った建設的な提言というのを見たことがありません。


アメリカでは、
新しい大統領が就任してから半年間は、
おおっぴらには批判しないという暗黙のルールがあります。

オバマのときもそうでしたね。

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成熟した民主主義をベースにした大人の対応だと思いますが、
日本がそういうレベルに行き着くのはまだ時間がかかりそうです。


そして、昨日から始まった大相撲。

相撲協会の体質改善には大鉈をふるう必要がありますが、
大手術をしてウミを一掃したあとは、
ゴチャゴチャ言わずに、自浄作用を待つ。
結果を急がずに。。。


私はそれがベストだと思っていますが。。。
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投稿者: admin
皆さん、寝不足は解消されましたか?

サッカーワールドカップで日本中が熱狂している間に、
今年も上半期が終わりました。

そして、今日から7月。

3月決算の会社でも、
6月末は第1四半期で、まずはスタートの3ヶ月で業績を評価します。

金融機関でも、商社でもメーカーでも、
数字に追いかけられている人たちは血マナコになっています。

昨日の午後、ある銀行に行ったら、
顔なじみの支店長が、
真剣な表情で数字の積み上げを部下に指示しておられました。

早々に引き上げてきましたが、あんな厳しい姿、初めて見たな~


また昨日は、公務員のボーナス支給日。

そして少し遅れて、これから民間も。。。

多少は業績が回復している大手企業もありますが、
われわれ税理士がお付き合いしている中小企業はまだ先が見えません。

景気対策は喫緊の課題です。

参議院選挙に注目していきたいですね。


また、7月は税務署は異動の季節です。

2年目、3年目の職員は落ち着かない様子で、
クビを洗って内示を待っています。

その異動時期に合わせて、税務行政の事務年度というのは、
7月~6月という変則的な形になっています。

そんな関係で、
6月後半から7月というのは税務調査がほとんどないため、
われわれ税理士も比較的のんびり過ごせる時期です。

毎年、梅雨空を見上げながら、
遊ぶ算段を考えていますが、ナカナカね~





6月 7日(月): 乗鞍岳

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投稿者: admin
友達に誘われて、平湯温泉に行ってきました。

天気にも恵まれたので、
思い切って乗鞍岳(3,025m)を目指すことに。。。

乗鞍岳は、バスで山頂近くまで登れる山として有名ですね。

乗鞍スカイラインはマイカー規制されているため、
クルマをバスターミナルに置いて、
バスで標高2,702mの畳平まで。

そこから山頂までは歩いて1時間半ほど。

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大学生のときに一度登ったことがあったのですが、
それはたしかお盆の頃。

6月のこの時期は、なんとまだ2m近い雪が残っていて、
軽装では無理でした。

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肩の小屋近くまで行きましたが、
あきらめて引き返してきました。

真夏なら小学生でも登れるのですが、
さすがにこの時期、スニーカーでは無謀でしたね。
山を甘くみてはいけません。


早めに宿に入って、ゆっくり温泉に浸かったあとは、
深夜まで仲間と大宴会。。。


翌朝、目を覚ましたら、身体のあちこちがダルい。

二日酔いかな。。。


いやちがう。

慣れない山登りなんかしたもんだから、
筋肉痛のようです。

昨日、あそこで引き返したのは正解でした。


これでも、いちおう、
高校時代は山岳部だったんですが。。。


ちょっと身体を鍛えようかなと、
真剣に思っています。


4月13日(火): 電子メールのこと

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投稿者: admin
今どき、わざわざ「電子メール」なんて言わないでもいいんでしょうが、
そのメールの話です。

このIT時代に、もうメールのない生活は考えられませんね。


私が最初に買ったパソコンは”Windows98”。

その前に”Windows95”というのがあって、
その改良版のマシーンが出たというので買った記憶があります。

あの頃はまだ、
電話回線を使ってインターネットの設定をしていた時代でした。
それがなかなかつながらずに、取扱い説明書と首っぴきで夜中まで孤軍奮闘。


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あれから早いもので、もう10年になります。

今では複数のメルアドを持ち、
自宅でも事務所でも、朝起きてから夜寝るまで、
何度も何度もメールを開ける毎日。

メールアカウントはメモリースティックに落として持ち歩いているので、
出先でパソコンを借りてチェックすることも可能です。

数年前だと、考えられないことですね。


でも、ほとんどのメールは読みもしないでそのままゴミ箱行き。

仕事や友人からのメールはしばらく残しておきますが、
そのうちにほとんど削除してしまいます。

ところが、たまにどういうわけか、幸運にも、
削除されずに残っているメールがあります。

そうして何年もそのまま置いてあると、
なかなか削除しにくいものです。


私のパソコンには、
亡くなった人からのメールが数本残っています。

これはさすがに処分できないですね。

肉筆でなくても、
親しい人なら、文章のクセが分かります。

天国からのメッセージだと思って、
ときどき顔を思い浮かべては読み返しています。

無機質なメールに「魂」がこもっているようで、
実に不思議な感覚です。











4月11日(日): 再会。。。

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先日、大学時代の友人からいきなり事務所に電話がかかってきました。

彼は霞ヶ関のキャリア官僚で、
この4月から、大阪に転勤になったそうです。

東京で勤めていた頃はよく会っていたのですが、
退職して大阪に戻ってからは、ずっと年賀状だけの付き合いが続いています。

ということで、
今日は久々にゆっくりと食事をしてきました。

実に15年ぶりの再会。。。

何から話していいのか分からないくらい、
積もる話がヤマほどありました。

毎日顔を合わせていると、微妙な変化にも気づきませんが、
長い空白の時間があると、
その変わり方がよく分かります。

おたがい見た目の老化はしかたありませんが、
いい方向に年を取りたいものだといつも思います。

「年輪を重ねる」とでもいうのでしょうか。

懐の深さ、落ち着き、存在感。。。
そんなものを感じられる大人に成長していたいものです。

彼はなかなかいい感じでしたね。

自分は、どんなふうに見えただろうか。。。

自問しながら帰ってきました。


それにしても、昼間のビールはよく回ります。。。





3月21日(日): 『坂の上の雲』

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投稿者: admin
今日はもう春のお彼岸。

大阪城の梅も終わって、京都では気の早い桜がほころび始めています。

このブログも年末に書いたキリで、ずっとサボっていました。


机の上に『坂の上の雲』(司馬遼太郎)全8冊が積んであります。

NHKでドラマ化されているので、ご存知の方も多いと思いますが、
この作品は、

 日本騎兵を育成し、中国大陸でロシアの騎兵と死闘をくりひろげた秋山好古
 東郷平八郎の参謀として作戦を立案し、日本海海戦でバルチック艦隊を破った秋山真之
 病床で筆をとり続け、近代俳諧の基礎を築いた正岡子規

近代国家の仲間入りをしたばかりの明治日本を背景に、この3人の生涯を描いた3059ページに及ぶ膨大な歴史小説です。


いつかは読んでみたいと思っていたこの大作。。。
思い切って正月明けから挑戦したのですが、ちょうど確定申告の繁忙期と重なり、遅々として進まず。
疲れた通勤電車の中などわずかな時間に読み進み、2ヶ月以上かかってようやく読破しました。

司馬作品は昔から好きなのですが、この作品は他の歴史モノと違って時代が近いだけに、「もし自分だったら。。。」と、登場人物に自分を重ねてしまうことがよくありました。

それにしても、このわずか100年ほどの間に、日本も日本人の心も大きく変わってしまったと思わざるをえません。

印象に残るシーンや言葉は多々ありますが、あえて1つだけ。


日本海海戦で劇的な勝利を収めた東郷平八郎が、捕虜となった敵将ロジェストウェンスキーに言葉をかける場面。

東郷はひくい声で語りかけた。
  「われら武人はもとより祖国のために生命を賭けますが、私怨などあるべきはずがありませぬ。
  ねがわくは十二分にご療養くだされ、一日もはやくご快癒くださることを祈ります。
  なにかご希望のことがございましたらご遠慮なく申し出られよ。
  できる限りのご便宜をはかります」

(ロジェストウェンスキー)は目に涙をにじませ、
  「私は閣下のごとき人に敗れたことで、わずかにみずからを慰めます」


ぜひ、ご一読をお奨めします。

12月27日(日): 年の瀬に

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投稿者: admin
今年も残すところ数日になりました。

さすがに忘年会もひと通りすんで、
クリスマスも終わって、
まだ、年末調整に追われる毎日。


振りかえれば、今年もあわただしい年でした。

結局、12月は1日も休めませんでした。
この調子だと、大晦日まで働いているかもしれません。


この不況の中で、
毎年仕事が増えていくのはありがたいことです。


しかし、この年になると、
「人生とは。。。」
みたいな大それたことを考えるようになりました。


「昔は、馬車馬のように働いたよ」
なんていうお年寄りがいます。

若い頃はそれでいいのでしょうが、
ある程度の年齢を重ねると、
多少はゆとりのある生き方をしたいと思うようになります。

それは、経済的な余裕というよりも、
気持ちの奥深さみたいなものです。


食べ放題のように、限られた時間の中でガツガツ食べるのではなく、
気のあった仲間と、美味しいものを少しずつ味わうような。


それにしても、私という人間は、
朝から晩までスケジュールをビッシリ入れて、
その通りに動いていくタイプ。

宴会で幹事でも引き受けようものなら、
二次会の場所と時間まで決めている。

万事そつなくこなすのはいいのですが、
面白みがない。

う~ん。。。

来年はちょっと軌道修正しようかな。。。






10月31日(土): あと2ヶ月

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投稿者: admin
早いものですね。

今年も、残り2ヶ月。

本屋に行くと、
来年の手帳が並んでいて、
その隣には、年賀状のソフトが山積みされています。

しかし、今ごろから年賀状の準備を始める人なんているんでしょうか。

これから秋の行楽シーズンを迎えようというのに、
さすがにまだ、正月気分にはなりませんね。

私は今、8月決算がようやく終わって、
今度は9月決算の準備に追われています。

それが終わると、今度は年末調整。

2ヶ月先の年末は、何をしているやら。

ゆっくり正月の準備をしているようならいいのですが、
ひょっとしたら、
大掃除をしながら、
パソコンで年賀状を印刷しているかも。。。
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 鳩山内閣が発足しました。

 この数日、マスコミはその関連ニュースで持ちきりです。

 ところでこの政権交代で、われわれの生活に大きな影響のある税制はどう変わるのでしょうか。

 あらためて民主党のマニフェストを読んでみると、家計支援を中心にした財布を潤す施策ばかりが並んでいて、「痛み」を強いる改革の姿は示されていません。ムダを省くというだけで、バラマキの具体的な財源が見えてこないのです。

 民主党は、企業への優遇税制を含めた租税特別措置を抜本的に見直して、「子ども手当」などの政策実現の経費に充てる算段のようです。

 しかし、それによって恩恵を失う業界団体などの反発は避けられそうにありません。消費税増税を封印するなら、それに代わる財源が必要です。

 まだ鳩山丸は船出したばかりですが、この先大きな試練が待ちかまえていそうです。

 しばらくは、様子見しかありませんが。。。

8月18日(火): お盆明け

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投稿者: admin
さて、お盆が終わりましたが、
今年のお盆休みは、台風や地震が各地に大きな爪あとを残しました。

被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。

楽しみにしていた帰省や旅行も予定通りにいかず、
不完全燃焼で帰ってこられた方もあるでしょう。

こうした自然現象ばかりは、いくら科学技術が進んでも、
とうてい人智の及ぶところではありません。


かく言う私は、結局、いつものように遠出はせず。

近所の墓参りに行ったくらいで、
あとは自宅と事務所の往復だけでした。

仕事が趣味というわけでもありませんが、
ゴールデンウィークや年末年始、そしてお盆のように、人がドッと動くときは、閑散とした市内でジッとしている主義なのです。

観光地やレジャー施設、どこに行っても混んでるし、
しかも、わざわざいちばん料金の高いときに出かけることもないでしょう。


お疲れの方々には申し訳ありませんが、
充分に英気を養わせていただきました。


さて、これでしばらく頑張れそうです。
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